おるたなの2人と話していると、カンタと、まんずとトミーが家へ帰ってきた。
カメラがまわった。
笑いながら罰ゲームを見ていると、トミーが私の膝の上にある手を握ってきた。
そして、囁いた。
顔を見ず、小さな声で言ってきた。
意味は凄くわかった。
私も小さな声で呟いた。
ニヤリとカンタはしながらトミーーと呼び、カンタは私の方へ顔を向けた
あ、圧が凄い
本気で嫌だった。
他の知らない、会ったことすらない女の子達にトミーのキス顔見られるとか、、、、。
どうせ、画面見ながらキャー!とかって喜ぶファンの子とか絶対いるしょ。
嫌だ。嫌だ。
ボソッとカメラやマイクに拾われない大きさの声でカンタに向かって口を開いた。
カンタは察したらしく、止めに入った。
渋谷さんがカメラに向かってキス顔を披露している時、トミーがこっそりと私の手をギュッと握りしめてきた。
カメラが止まった後、トミーは握っていた手を離し、私の頭にポンと手を置き、キッチンへと行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。