カラ松監視1日目。本当はカラ松本人が話してくれるまで待てばいいのだが、俺はそんなこと待ってられない。待っていられるほどの器は持っていない。
ガラッ・・・トンッ
カラ松が出かけた。
「じゃあチョロ松、一松、トド松、十四松、行ってくる。」
チョロ「うん・・・兄さん気を付けてね。」
トド「行ってらっしゃい。」
一「うん・・・」
十「いってらっしゃい〜!頑張ってね!ハッスルハッスル!」
ガラッ・・・トンッ
昨日カラ松と話した後、もちろんカラ松抜きの兄弟会議があった。俺の提案に全員一致で決まった。兄弟全員の協力の元、カラ松の監視がスタートした。
外にでると、カラ松が歩いているのが見える。見つからないようにゆっくりと歩いてついて行く。何度もあいつが振り向いたから、めっちゃ体力消耗した。ハァ・・・ハァ・・・。何回電柱に隠れたと思ってんだよっ!まぁいいか。今日のカラ松は全く痛くない。それと言うのも、いつもの格好ではなく、凄く普通の格好をしていて、ボーっとしている。そこで30分ほどフラフラして、家に帰った。
「??何だあいつ??」
先回りをして家で待っていると、帰ってきた。
トド「おかえり、カラ松兄さん」
カラ「あぁ・・・」
やっぱり元気がない。その後夕食を食べる時も、風呂の時もボーっとしていた。ここで1日目終了。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!