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第1話

夏の日
243
2018/01/03 05:56



花火大会の帰り。浴衣姿の彼女はいつもより可愛くて。それでいて大人っぽくて。
結い上げられた髪につけられた揺れる簪が。
その下には甘い香りのするうなじからの首筋が。
全てが俺には愛おしく、また恐ろしく思えた。

カランコロンと下駄を鳴らし歩くその姿が俺の理性をめいっぱいに壊しにかかってくる。

「なぁ、悪い。今のお前といると俺ダメだわ。」
(あ。言い方ミスったかも)

「……似合って…ない?」

少し間があき上目遣いで俺を見てくるその目は少し潤んでいた。

「悪い。言い方ミスった…可愛すぎるんだ。
一緒にいると、俺がどうにかなりそうなんだ。お前をめちゃくちゃにしたくなる。」

しばらくの沈黙。そして、彼女からの突如のキス。
俺の中でリミッターが切れる音がした。

彼女の手を取り俺の家まで走る。
鍵をバッグから探す時間も惜しくて、慌てて鍵を開け中に入って鍵をしめる。

「んっっ。まっ…..て。」
「待てない。」

あの時俺を壊したお前が悪い。
息ができないくらい深いキスをした。
壁に彼女の両手を押さえつけまたキスをする。腕、脇、口、首筋。浴衣から少し見える鎖骨とか。あらゆるところにキスをする。


押し倒したい。。。


彼女をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。
「ねぇ。シャワーいかせて?お願い。」
「行かせねえよ。」
そんな時間いらねぇんだよ
自分のTシャツを脱ぎ捨て、彼女の浴衣の
帯を取り、紐を外し少し胸元をはだけさす。
少し淫らなその感じがより一層俺のオトコの部分をくすぐった。
彼女の少し困った潤んだ瞳は彼女自身をより一層艶かしいものにする。
「自覚しろよ?お前のその顔は俺をそそるんだよ。」
彼女は少し戸惑いながらも嫌がるのをやめた。
浴衣を脱がせ露わになった彼女の女性特有の丸み帯びた体を指先で探る。身体で感じる。
胸の先端を手で弄ぶと彼女は仰け反りエロい聲で喘ぐ。
「っん…ァ…ハァッンッ」

手を下にずらし下着の上から秘部にあてる。下着は…びしょ濡れ。
「こんなに感じて…俺の、欲しんだろ……まだだよ。」
まだ、イかせてやんねえよ。
下着の上からクリを撫でまわす。
「アンッンんッ…ッハアっイヤ…アッ」
下着の濡れ具合ももう限界を超えシーツまで濡れている。
「これ以上パンツ濡れたらダメだよね。脱がすよ。」
露わになった彼女の秘部はびしょびしょ。
入れられる準備は完成していた。
だけど、入れない。
彼女の物欲しそうな顔がこっちを覗く。
「…ねぇ…ッハァ…お願い…欲しい…」
「まだだよ。ギリギリまでは入れない。
イッてもやめねーけどな。」
俺は洪水のように流れ出る彼女の蜜をわざと音を聞かせるように啜った。
彼女は我慢ができないとでも言うような喘ぎを部屋中に響かせた。
「だめぇ…ッハアアァアッいやアンッッ」
「イきそう?」
「もうムリッ…おね…がイ…」
彼女が絶頂にイきそうなところでクンニをやめる。
「ムリ…おねがい…イかせて…欲しい…」
ここでやっと俺はズボンを脱ぎずっと勃ちっぱなしだった俺のものを外に出した。
俺のものを彼女の穴の入り口1センチで差し抜きする。まだまだ俺はこいつをおかしくさせる。入れてほしいのに入れてもらえない。イきたいのにイけない葛藤に苦しむ彼女。その姿は俺のものをより大きく硬くした。俺のものも入れたいと叫ぶ。俺も我慢の限界。
彼女の許可を取らずに一気に奥まで突っ込んだ。理性がとび本能のままに腰を動かす。2人の身体はぶつかるたびに大きな音をたて、抑えきれぬ快感を喘ぎで発散させた。俺の部屋中に響く身体の衝突音と彼女の喘ぎ声と俺の吐息。全てが要素となり、より一層2人を興奮させる。彼女の中に俺の精液を流し込み垂れ出てこないようしばらくは入れたまま蓋をした。その頃にはもう彼女は果てて意識がなかった。


気がつけばもう朝だった。昨日の晩のことは途中までしか覚えていない。ただ、横に眠る全裸の彼女や床に脱ぎ散らかされた服などが昨晩の全てを物語っていた。



今からもう1ラウンドとしようかな

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