あぁ、私の高校生活終わり。
あいつのせいで目立ってしまった。
明日からどうしようかな…
女子の目が怖い。
そう言って寝た次の朝、私は起きて夢じゃない事を実感し、絶望感溢れる登校をした。
私が教室に着いた時、まだ彼はいなかった。
いないことに少し安心しながらも、私は席に着く。
席が近くて見えないってなんだよ笑
まぁ、あの人の隣めんどくさそうだし…
丁度良かった。
は?
いやいやいや、言ってきたのお前だろうが
あぁ、馬鹿だな…
これだけのことで頰を染めてる。
は?なんでこの人また隣に来るわけ?
やってられないという思い、私は教室を後にした。
彼がそんな独り言を呟いていたとも知らず。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。