第6話

🍀
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2018/01/04 05:05
昼休み…


手紙の通りに俺は学習室へと向かう。


行かないという選択があるのに行くこと…


それは俺の優しさなんかじゃない。


女が散々に傷つくところが見たいから。

秀哉
秀哉
ごめんね、待たせた?
女子
ううん、全然…!
秀哉
秀哉
それで…どうしたの?
女子
あの…わたし…
緊張でワナワナしてる。


無様だな。
女子
好きです…
秀哉
秀哉
そっか…
ほら、告白。


無駄なことなのに…


変な期待ばっかしてさ、ほんとに可笑しい。
女子
んんっ…!
俺は憐れなその子の唇を奪う。


これで何とも思ってない女とキスするのは何回目くらいだろうか…
秀哉
秀哉
あ…、ごめんね…
女子
嬉しい…
単純だなぁ、キスで喜ぶとか…
秀哉
秀哉
好きだよ…
こうやって嘘の言葉で、笑顔で心を蝕む。


可哀想な相手は俺に身を委ね、俺の腕の中で喘ぐ。




行為を終えた俺は、何か喋っている女を無視し、あいつのいる教室へと戻る。
秀哉
秀哉
ねぇ、あなたちゃん。
お弁当一緒に食べない?
あなた

結構です。

ほら、面白い。


尻尾を振ってついてくる馬鹿とは違う。


あぁ、こいつ好きだなぁ…


飽きなくて。

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