第7話

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2018/01/12 14:45
女子①
ねぇねぇ~誇花ちゃん
宮原君と何があったの??
誇花(このか)
誇花(このか)
え…?何も無いけど…
女子③
嘘つき。
私たちが宮原君のこと好きって
知ってたでしょ?
誇花(このか)
誇花(このか)
知らないよ…
女子②
は?
あんだけ仲よさそうな会話しといて
それ?
女子①
冷やかし?見せびらかし?
どっちにしてもうざいんだけど?
誇花(このか)
誇花(このか)
知らないよ。
広太とあんまり話さないし。
女子①
広太?やっぱり嘘つきじゃん!
そして彼女は誇花に水をかけた。
誇花(このか)
誇花(このか)
冷たっ…
女子②
別にやりたくてやったんじゃないから。
あんたがいけないんだから。
女子③
そうよ。
早く行こ。移動教室だし。
女子③
そうね。
誇花(このか)
誇花(このか)
(こんなことだろうと思ったよ。
恋と来なくてよかった。)
誇花はハンカチでできる限り制服を拭いた。
だが、夏用のワイシャツ…
薄っぺらい生地が誇花の肌をひやりと伝う。
誇花(このか)
誇花(このか)
(寒っ)
誇花はどこか隠れられる場所がないか探すため、トイレから出た。
もう授業が始まっているので、誰も居ない。

──その時、こちらに走って向かってくる足音が聞こえる。
広太
広太
おい!誇花!!
誇花(このか)
誇花(このか)
こ、広太…うぅ…
広太
広太
何してんだよ!これジャージ!!
早く羽織れ。
誇花(このか)
誇花(このか)
な、何で…グスッ
広太
広太
学級委員が捜してこいって…
誇花(このか)
誇花(このか)
…あ、そ。
広太
広太
何だ!?その返事。
助けに来てやったんだぞ!?
誇花(このか)
誇花(このか)
助けに来た訳が適当だから。
広太
広太
お前はちぃせぇときから変わってねぇな?
泣くとすぐわがままになる。
誇花(このか)
誇花(このか)
う!べ、別にそんなんじゃ…
広太
広太
…でも、それが可愛い…///
広太の目が私と合わなくなった瞬間だった。

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