そのあとわたしは着替えて
部屋に戻った
なんで泣いたのか、
今でもわからない。
でもニノに見られたから、
ニノが来てくれたから
泣いたのかもしれない。
なんか、心にあなが空いたみたいに
なにも考えたくない。
次の日
朝か…
あのまま寝ちゃったんだ。
ドアの向こうから翔が話しかけてくる
でも今は
ニノとリーダーにどんな顔してあったらいいかわかんないから、でたくないな。
翔side
どうしたんだろ、あなた。
げんきなさそうだけど
ガチャッ
ベッドに横になっていて
こっちからは顔がみえない
あなたside
お願いだから、心配しないで…
私に優しくしないで。
そうだ、でかけちゃおうかな
私が立ち上がってふくを着替え始めると
翔は驚いたように反対に顔をむける
わたしは翔が話してるのにくいぎみに
翔にあたるつもりなかったんだけどな、
そのまま翔をおいて家を飛び出した
これから、どこいこうかな
そのときLINEが入った
山﨑賢人)あなた~、久しぶり!
いきなりなんだけどこれから会えない?
うそ、賢人?。
また、会えるの?
賢人は私の高校の好きな人だった。
二年前_
Aは、私の親友といってもいい存在だった
じゃあ屋上にでもいこうかな、
ガチャッ
屋上の扉を開けると
ん、?誰かいる
横から見ると息をのむほどの
かっこよさだった。
いかにもモテそうな人
私の視線に気づいたのか目があってしまう
ドキッ_。
知ってるってことは同級生かな?
笑うとまたかっこいい
やば、なんでこんなこと考えてんの
な、なに聞いてんだ私。
驚いた顔をする賢人
わ、わらってる?
な、なんでー!!
そういって頭をポンポンしてくる賢人
どうしよう、
今、顔真っ赤だよね?
もー!
この屋上が賢人と出会った場所だった
それからわたしは
賢人と友達Aといることが多くなった
3人で遊んだりAの好きな人を二人で応援したり
ほんと楽しかった
クリスマスの日、賢人に告白された
OKというと、だきしめられた
それから3年生になって
賢人といる時間が増えて
Aにも彼氏ができて
楽しかった。
夏祭りもいったし、
誕生日もお祝いした。
だけどその年の12月
私は親が事故にあったということから
転校というかたちになった。
引っ越しの前日
賢人に会いたいといわれたから
会って私から別れを告げた
遠距離になるのがわかっていたから。
賢人に俺は別れたくないっていわれたけど
ごめんねっていって引っ越した。
これが賢人との思い出
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。