第15話

第12章
3,119
2018/01/04 23:14
そのあとわたしは着替えて
部屋に戻った



なんで泣いたのか、




今でもわからない。



でもニノに見られたから、



ニノが来てくれたから



泣いたのかもしれない。


なんか、心にあなが空いたみたいに



なにも考えたくない。





次の日


朝か…


あのまま寝ちゃったんだ。
櫻井
あなたー?
そろそろ起きな?
ドアの向こうから翔が話しかけてくる
でも今は




ニノとリーダーにどんな顔してあったらいいかわかんないから、でたくないな。
あなた

ちょっと体調悪いから
寝とく…

翔side




どうしたんだろ、あなた。

げんきなさそうだけど
櫻井
あなたはいるよ
ガチャッ
ベッドに横になっていて
こっちからは顔がみえない
櫻井
あなたほんとに
体調悪い?
あなたside
お願いだから、心配しないで…
 

私に優しくしないで。
櫻井
あなた、?
そうだ、でかけちゃおうかな
私が立ち上がってふくを着替え始めると
翔は驚いたように反対に顔をむける
あなた

ちょっと薬買ってくるね

櫻井
一人で?
俺もついていくよ?
あなた

いや、いいよ。

櫻井
一人だと心配だし、
俺が…
わたしは翔が話してるのにくいぎみに
あなた

お願いだからっ、
一人にさせて!

翔にあたるつもりなかったんだけどな、


そのまま翔をおいて家を飛び出した
これから、どこいこうかな



そのときLINEが入った


山﨑賢人)あなた~、久しぶり!
     いきなりなんだけどこれから会えない?
うそ、賢人?。

また、会えるの?


賢人は私の高校の好きな人だった。


二年前_



友達A
あなた~、
私今日、お昼一緒に食べれないんだ!
委員会があるから、
ごめんっ!!
Aは、私の親友といってもいい存在だった
あなた

おっけー
委員会頑張って!

友達A
うん!!
じゃあ屋上にでもいこうかな、




ガチャッ




屋上の扉を開けると


ん、?誰かいる



横から見ると息をのむほどの

かっこよさだった。



いかにもモテそうな人




私の視線に気づいたのか目があってしまう




ドキッ_。
賢人
あ、君って
5組のあなたちゃん?
知ってるってことは同級生かな?
あなた

ご、ごめん
私他のクラスの人わかんない、

賢人
(笑)
普通わかるでしょーっ
笑うとまたかっこいい



やば、なんでこんなこと考えてんの
賢人
俺、山﨑賢人。
賢人ってよんで
あなた

わ、私は
星原あなた、です。

賢人
なんで同級生なのに 
敬語なのー(笑)
あなた

けっ、賢人って
も、モテるでしょ

な、なに聞いてんだ私。
驚いた顔をする賢人
あなた

ご、ごめっん!
あの、その、顔が整ってるからも、もてそうだなって思ったって言うか、なんていうか、

賢人
ぶはっ、
わ、わらってる?



な、なんでー!!
賢人
あわてすぎだろ(笑)
俺、うーん
モテるのかな?
あなた

自覚ないのーっ(笑)

賢人
あ、やっと笑った



俺、お前の笑った顔すきだわ
そういって頭をポンポンしてくる賢人







どうしよう、




今、顔真っ赤だよね?
あなた

ばっ、ばかにしてるでしょっ、

賢人
してないよ?
ほんとに好きだもん。
もー!













この屋上が賢人と出会った場所だった
それからわたしは
賢人と友達Aといることが多くなった



3人で遊んだりAの好きな人を二人で応援したり




ほんと楽しかった




クリスマスの日、賢人に告白された


OKというと、だきしめられた






それから3年生になって

賢人といる時間が増えて



Aにも彼氏ができて



楽しかった。



夏祭りもいったし、



誕生日もお祝いした。




だけどその年の12月



私は親が事故にあったということから



転校というかたちになった。




引っ越しの前日


賢人に会いたいといわれたから

会って私から別れを告げた



遠距離になるのがわかっていたから。


賢人に俺は別れたくないっていわれたけど


ごめんねっていって引っ越した。



これが賢人との思い出





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