あの日から時が過ぎて、とうとう先輩との最後の大会当日になった。
今日の日のためにだれよりも一生懸命練習してきたし、努力もしてきた。
だから、先輩と、1試合でも多く勝てる様にがんばるんだ。
そして、試合開始。
相手の対策も万全にしてきたから絶対に勝てるはず。
差をつけて勝つことが出来た。
そして、全員の気持ちをひとつにすることが出来て、決勝まで上がることが出来た。
この決勝で勝つことが出来れば次の大会へと繋ぐことが出来る。
結果は1点差で敗退。
悔しかったし、もっと先輩とバスケがしたかった。
しかも、足の痛さはピークになっていて歩けずに座り込んでしまった。
そして、最後のミーティング。
先生やコーチからの言葉が終わり、キャプテンからの言葉になった。
キャプテン
「今まで私がキャプテンを続けてこれたのはここにいる先生方やコーチ、親の助けがあったからだと思います。こんな私についてきてくれてありがとうございました。」
あぁ先輩とバスケが出来て楽しかったな。と改めて思った
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。