プリ小説

第12話

昔は幼馴染、今は“偽物”の幼馴染…?
結局あの後泣き崩れて何も出来なくなって、その後の記憶が無い。
あの時…
お兄ちゃん
ただいま〜ってあなた!?なんで泣いてんの!?
あなた

うっ……ぅぅ

お兄ちゃん
どうした!?誰に何された!?
あなた

グ……グク……

お兄ちゃん
あ、あいつ……
そんなことがありました。
気づけばもう朝で、昨日の事が蘇ってきて、また涙が出てくる。
あなた

おはよ………

兄story
昨日の夜、俺が買い物に行ってから何があったかは知らないが…グクがあなたになんかしたのは分かったけど…さすがに今日、学校行く気にならないよな…
俺も、海に振られたとき学校行く気になれなくて休んでた時期があったわ。懐かしいなぁ
あなたstory
はぁ…
目は腫れてるし、頭も痛いし、学校行きたくないし、休もうかな…
どうして、私グクに振られちゃったのかな…
ーーーーーーーーカトクーーーーーーーー
優香
おはよ〜
今日、先輩達と交流だよ!?楽しみ過ぎる。
あなた

おはよ〜
あ、そーだっけ?まじか…

優香
ん、行きたくないの?
あなた

ん、いや、別に

優香
あ、もしかしたら、あなたは、テヒョン先輩とじゃない!?
あなた

え、まじか

よりによってテヒョン先輩と…
優香
学校でね〜!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グクと別れて数時間しかたっていない。会うのも辛いっていうのによりによってテヒョン先輩とペア。絶対にバレる。
お兄ちゃん
あなた〜学校行くのか?
あなた

うん、行くよ

お兄ちゃん
そか、気をつけろよな
ゆっくりと頷き、お風呂場に逃げ込むように入った。
洗面台の前に立って鏡を見ると目元はものすごく晴れていた。
とりあえず、顔を洗う。
あなた

はぁ………

憂鬱でしかない……
キッチンに行き、冷凍庫から保冷剤を出して腫れている目元に当てる。
これで少しはマシにはなるでしょ、
だいぶマシにはなったはず。
自分の部屋に行き、軽めのメイクを済ませ着替える。
あなた

行ってきます………

小声で呟いた。

自分の中から大切なものが消えるとこんなにも辛いのか。心には大きな穴がぽっかり空いたように悲しかった。
とぼとぼと歩いていると見覚えのある後ろ姿が目の前にあった。
グク
あなた…おはよ…
あなた

おはよう…!

数時間前まではあんなに仲良かったはずの私達も今じゃあぎこちない前の幼馴染に戻っている。
なんで貴方はずっと悲しそうな顔をするの?
やめてよ、1人で後悔しないでよ…
辛いのはこっちだって…本当は泣きたいくらいなのに…
二人の間にはずっと沈黙が流れていた。

でも、沈黙を貴方は破った…
グク
俺達…前みたいな“幼馴染”に戻ろっか…!
あなた

……そうだね…!

苦しいよ…苦しいけど…今の私達には前の“幼馴染”に戻るしかないから…しょうがないから…
数時間前までのたわいもない会話も挨拶も全て心の奥に閉まって。
“偽物の幼馴染”を創り上げよっか…
前に戻ったみたいに。
ぎこちない会話を創り上げよっか…。
今まで私の“愛人”になってくれてありがとうございました。
これからは“偽物の幼馴染”(昔の幼馴染)としてよろしくお願いしますね…!

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靏
永遠に少年でいたい。
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