撮影終わったな
うん、そうだね
……俺はテオくんとあまり話したくない。
嫌いとか、そういう意味じゃなくて、
ただ単にテオくんにまたなにかしちゃうんじゃないかという恐怖があったからだ。
ごめん。今日はもう帰るね。
……じゃあね…。
ねぇ、待ってよじんたん
テオくんは俺の腕を掴んだ。
やだ、怖い……。
もう嫌なんだ…。テオくんを悲しませたくないんだ…。。。
…な、なに?
じんたん今日も変
変?どこがだよw
いつも通りだろ?
俺はいつものようにテオくんに言った。
でもテオくんは何かが違うと否定する。
テオくんはやっぱり察しがいいんだね、
じんたん、
なんでそんなに悲しい顔するの?
…へ?
じんたん、
いつもは本当の笑顔を見せるのに
最近は作ってる笑顔してるよ?
まるで…誰かを避けて
本当の自分を仮面で隠してるような…
…ははっwなにそれw
そんなことないよ…
ほら、今だってそうだ。
……………。
テオくんにウソは付けられないんだね。
…そうだよ…避けてるよ…。
テオくんに…。
…っ…え…?
この前テオくんに無理矢理キスして
嫌がってたから。嫌われたかと思ったから。
だから…合わせる顔がなくて…。
……。
気持ち悪いよな。嫌いだよな。
だからテオくんと関わらない方が
いいのかなって思って、
…ねぇじんたん。
じんたんの大好きはどんな意味?
…友情じゃない。愛情の…。
…そっか、
じんたんは俺のことが好きなの?
そうだよ…。
俺は下を向き涙を流しながら
テオくんに想いを伝えた。
…俺がじんたんと付き合えば、
じんたんは苦しくならないんでしょ?
…何言ってんの、
こんな奴と付き合っちゃダメだよ…、
どうして…?
俺は大好きな人を助けたいのに。
…大好きな…人…?
うん。俺気づいたんだ。
あの時じんたんがキスをした時に。
俺はずっと心の中で本当の気持ちを隠してた。
じんたんがあんな事をしてくれてなかったら
今頃俺も苦しんでたかもしれない。
……。
じんたん。本当の気持ちを気づかせてくれてありがとう。
大好きだよ。
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