じんたん…違うんだ…っ
俺はそう心の中で言った。
何度も何度も。
じんたんの家まで急いで走って行った。
─── じん【said】───
俺は泣きながら言った。
なんの意味もない。
無意味で無機質で無感情な涙を流しながら。
─── テオ【said】───
ピンポーン))))
出てくれるかな…。
じんたんお願い………。
出てきてくれ…。
ガチャ))))
じんたんは俺が理由を話す前に
話をとぎり怒鳴った。
それはそうだ。
俺が女の子と一緒にいたからだ。
じんたんはそう言いなが唇をかみしめ、
涙をこらえていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。