「ようこそ、2丁目へ。」
うわーこの子めっちゃ震えてる。
俺は神崎蓮。20歳。この2丁目の取締役。まぁ、この2丁目は相当ヤバいから、子供が入ってこないように見張る係。兼この2丁目の統制をしている。
「あ、あの...」
「ん?」
「わ、わたし家に帰りたいんですけど...」
「...ここに来といてそう簡単に帰れると思う?」
てか、こいつガッツリ偽名使いやがって...
バレてねーって思ってんのかな。
「...」
泣きそうだし。
「じゃぁさー。とりあえず...着替えよっか?」
「...っ」
あーぁ。可哀想にー。ほんと泣きそうじゃん。
「ねぇ?返事は?」
「...っ!!」
「今すぐ君を襲うことだって出来るんだよ?ナカガミリルチャン?」
「っ!な、なんでっ??」
「...偽名使ってバレないとでも思った?」
「...ごめん...な...さい...」
あ、やべ。ついつい女子ってこと忘れてた。
はぁ。どうすっかなー。
「ん。」
「...?」
「早く着替えろよ。」
「え、でも...」
「は?なに?逆らう気?」
「...ごめんなさい!」
「さっさとしろ。」
「...っ。」
うわ、やべー。女子高生っていいな。ロリコンじゃねーけど、そそられる。
「おい。」
「は、はい。」
「下着も変えろよ?」
「...っ......は、はい...っっ!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。