小さく頷く。すごく恥ずかしい。とは言っても、さとるん自体はあんまり気に留めてないみたい。
……そうだよね。今までだってイベントとかしてきた訳だし、『好き』なんて言われ慣れてるよね。
ニコニコしながら話すさとるん。
…………あぁ、幸せだなぁ…
しんちゃんに言われて我に返る。そんなつもりはなかったんだけど、顔に出てしまっていたらしい。
元々は食べるのが好きだった。次第に、自分でも美味しいものを作りたくなって、一時期料理にガッツリとハマった時期があった。
おかげで、そこそこの料理はつくれるようになったのだ。
というわけで、夜ご飯作ることになりました。
めっちゃ緊張。美味しいもの作らねば……!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!