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第1話

大晦日の夜って神秘的な奇跡の前触れ…
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2020/08/28 16:08
♪Saucity equipped with poem.


【鐘の音】No.1

最近、しっくり行かない
僕らの間を埋めようと…
2年詣りに君を誘った…

最初はゴネてた君だったけど…
着物姿で現れた…

その姿に、ドキリとして、
人混みの中、はぐれないように、
そっと君の手を取った。

君は、そんな僕の手に
その手を重ねて、寄り添った。

除夜の鐘の音を聞きながら、
僕は思う…

君を、傷付けた事…
君を、泣かせた事…
君を、思い遣れなかった事…

そんな考えを廻らせていたら…
ふぃに君が何か囁いた…

count down が近づいているのか
君の囁きが掻き消される…

参拝者の騒めきが、
最期(さいご)の
除夜の鐘を数えた瞬間(とき)…

君の声がはっきりと聴こえた…

『今年も、よろしく、ね』

その言葉に、僕は救われた…

今度こそ、僕は迷わない。

君だけを、大切にしょうと思う…

『明けまして、おめでとう。
こちらこそ、よろしく。』







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