第12話

好き、嫌い、好き、大嫌い_
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2018/01/14 10:01

__ガチャ
家に帰ってきた…
あなた

ただいまー…

って言っても誰もいないか…
お母さん
誰…?

居た!!!!!!
あなた

お、お母さん…あなただよ…

お母さん
あんたか…
もうとっくに出ていったかと思った
あなた

っ…!

お母さん
ていうか、さっさと出ていってくんない?
もうすぐ人が来るの。
あんたがいたら邪魔よ。
あなた

そのつもり。
荷物取りに来ただけだから。

お母さん
あっそ。早くしな。
二階に行って支度をする



お母さんは…
って言ってもお母さん、まだそこまで歳じゃない。

だってまだ36歳だしw
ちなみに私は17歳。

だからお母さんは、19歳の時に私を産んでる。

その時にお父さんとも結婚してる。

お父さんもお母さんと同い年で36歳。

きっと2人とも私が産まれたぐらいの歳ならまだ遊んでたい年齢のはず。
私だったらそうしたいしね…

でも私が産まれちゃったから仕事するしか無くて…

それできっとお父さんは、出て行っちゃったんだ。













離婚届とお母さんと私を置いて出て行っちゃった…







お父さんが出て行っちゃったのは、5年前。

二人が離婚したのが二年前。



それからお母さんは変わっちゃった…

高校は受験する予定だったけど、やめた。
というか、出来なくなっちゃったって感じかな…

それからお母さんは、毎晩のように家を出る。
毎日のように私に暴力をふるう。
家にいた日なんて数えるぐらいしか無いかもしれない…

仕事してるか、知らない人と遊んでる…
お父さんじゃない人と…

でも2人は離婚してて…

でも私にとって2人はは私の唯一無二の親で…

でも二人は違って…



お前がいなければ…
私がいなければ…

お前はいらない存在なんだよ!
私はいらない存在…

お前さっさと消えろ!!
私は早く消えないといけない…

私は…私は……





__どうしたらいいの…?

___なんで生まれてきたの…?























_答えが分からない____






























こんな事を何度考えたか数え切れないくらい考えた…

誰に聞いても分からない問を…





でも、私をここから出してくれた人達がいる


答えなんて分からなくていい

今は、今はただ、あの人達と一緒に居たい




私を笑顔にしてくれる人達と…






















だから私は行く



あなた

お母さん、私、行くね…

お母さん
さっさと消えな
あんたさえいなければこんな事にならなかったのに…
あんたも分かってるでしょ。
自分が私の邪魔になってるってこと
いらない存在ってこと
重荷になってるってこと
あなた

っ!

お母さん
あんたが、生きてても意味が無いってこと!!
私の頬からは自然と涙がこぼれ落ちた
お母さん
泣くな!!
いちいち泣きやがって!
腹が立つんだよ!!
お前も、あいつも…
あいつっていうのはきっとお父さんの事だろう
お母さん
お前の顔がどんどんあいつに似てくる…
あいつを見てるみたいでイライラしてくる…
お前の顔が私は大嫌いだよ!!!





私は無我夢中で家を出た

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