第54話

勘違い
61
2018/02/05 07:20
珠由はノートを珠咲はノート、ペン、シャーシンを買った。
珠咲(すざく)
電池はありませんよね…。
珠由は急いでこの場から逃げたかったので電池は置いて速く会計を済ませたかった。
珠由
電池なら家にある。
さっさと会計済ませるぞ。
珠咲(すざく)
え?…はい。
珠咲は小さな肩掛けのバックの中から財布を取り出した。
が、珠由からしたら最初から珠咲の分も払うつもりだったし、さっさとこの場から消えたかったので、珠咲に財布をしまわせる。
珠由
このくらい払うから。
珠咲(すざく)
よろしいのですか?
珠由
当たり前だ。
珠咲に払わせようなんて思ってねぇよ
周囲から見たら、この2人の会話は理想のカップルだった。
店員
格好いいカレシさんですね♡
珠咲(すざく)
カレシですか?
ほんの数秒は

“この人、何を言っているのかしら”

としか思っていなかったが、店員の勘違いだと気づき顔が紅くなる。
珠咲(すざく)
あの…この人、兄です///
店員だけでなく周囲の人間も驚いていた。
店員
し、失礼しました!!
珠咲(すざく)
いいえ、気にしていないので!!
お兄様、そろそろ。
珠由
あー、また走るぞ珠咲。
再び珠咲の腕を優しく引っ張る。
周りの人間らは

“お兄様だって…”
“うちの兄とは大違い”

などとこそこそと話していた。
なんとか正面入り口まで来た。
奴らはいない…




















そう思ったときだった。
???
タッチ。鬼ごっこ終了だぞ、ヨッシー

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