第25話

優しい緩成?
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2018/01/13 08:02
華帆子さん
富貴家の長女様・珠咲様は
お断りになりました。
???
そうか。私には関係ない。
君らで進めてくれ。
華帆子さん
承知致しました。
???
ただし、我々の地位が下がるような
三家に見合わない行動を見受けた場合
すぐに君らも消す。
華帆子さん
分かっております故。
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学校の保健室。
珠咲(すざく)
…う、
緩成
あ、起きたか?
珠咲(すざく)
緩成先輩…?
珠咲はどうにか起き上がろうとする。
緩成
寝てろアホ。
緩成のデコピンがくらう。
珠咲(すざく)
いたっ…!!
何するんですか!
緩成
まだ体調よくねぇだろ?
せめて2時間目までは寝てろ。
珠咲(すざく)
…(ムスッ)
緩成
寝てろ。いいな?
珠咲(すざく)
…はい
時計を見た限り1時間目だ。
珠咲(すざく)
緩成先輩!!
授業始まってますよ!
緩成
サボった
緩成は黒縁眼鏡をかけ、小説を読んでいる手を止めて学級委員がそれで大丈夫なのかと言う発言をした。
珠咲(すざく)
何してるんですか!
緩成
何って?心配だから。
後輩ほっとけないだろ?
珠咲(すざく)
………///
緩成
って、千樹先輩が。
まぁ、千樹先輩なら言いそうですね。
と応えた。

──沈黙が続く。
緩成の目は文字へと集中していた。
その目をずっと見ていると、一瞬目が合った。
緩成
何?
キーンコーンカーンコーン…

1時間目終了のチャイムが鳴る。
養護教諭の不破先生が入ってくる。
不破先生
富貴さん体調どうかな?
珠咲(すざく)
はい、もう大丈夫です!
不破先生
じゃあ、荷物は教室にあるからね。
また悪くなったら来なさいね。
珠咲(すざく)
はい、ありがとうございます。
不破先生
ところで和染君?
何君は授業をサボっているの?ww
緩成
話通しといて下さいよw
不破先生
知らないわよ(怒)
珠咲と緩成はそれぞれの教室へ戻った。

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