第49話

桐上姉弟
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2018/01/29 08:01
学校ごとの練習も終わり、待ち遠しかった休憩がやっと訪れた。
珠咲(すざく)
誇町さん!!
誇町
はーい
誇町は風呂敷を広げ3段の重箱を一つ一つ置いていく。
周りには、ヨシ、ヒロ、珠早、珠咲、千樹、万、暮七、緩成、それと…
誇町
何であんたが居るのよ(怒)
桐上賀月
え??別にいいじゃんw
誇町
あんたにあげるお菓子はないわよ!
桐上賀月
ひどい…
桐上賀月と桐上誇町。
2人は姉弟だ。

呼び名はそのまま、桐上姉と桐上。
呼びやすいらしい。

賀月はとぼとぼと自分の席へ戻っていった。
誇町
さ、急いで食べましょ。
珠咲(すざく)
はい!!
「「「いただきまーーすっ」」」
千樹
甘い~
暮七
補充されますねぇ~♡
緩成
うまいな…
万(よろず)
うん、美味しい…
珠由
うわ!俺の三色団子!!
珠早
ヨシ兄食べ過ぎだから。
珠広
ヨシ、弟に譲りなよ。
珠由
う…
珠咲(すざく)
砂糖菓子最高ですぅ~♡
誇町
ホント?!
すーちゃんに喜んでよかった♡
5分もたてばその重箱は空っぽになっていた。
千樹
これなら南立に勝てそうだ。
緩成
ですね
暮七
頑張りましょ!
珠由
俺らも応援してるぞー
珠広
頑張ってね。
部員
ハイッ!!
5人は自分の席に着席し、再びそろばんを弾く。

本気で勝つために。

島ノ瀬の列だけ緊張感が漂い、静に呼吸していた。

誇町、珠由、珠広、珠早は5人の背中しか見えないが、彼らが今、どんな表情をして戦いに行こうとしているのかは見えなくても見えていた。

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