第33話

うるさいお口
95
2018/01/17 09:47
珠咲(すざく)
……最低ですね。
庵(いおり)
珠咲のお口がうるさいからだよ?
…あれ? 顔赤いじゃん。
どうしたの?ww
珠咲はその場に座り込んだ。
庵をずっと睨みつけている。
庵(いおり)
今度から静かにさせるとき
そうしようかな?
珠咲(すざく)
やめて下さい…
庵(いおり)
じゃあ、その髪戻してね。
珠咲(すざく)
…言われなくても学校ではしないわ。
珠咲は庵の部屋から逃げ出した。
赤いカーペットの廊下が永遠と続く。

──ドンッ!!
珠咲(すざく)
ごめんなさ…
珠早
お姉様。
珠咲(すざく)
あ、珠早。ごめんね前見てなかったw
珠早
注意が欠けてるのは
いつものことですよね。
珠咲(すざく)
それは酷い評価ね?
いつもではないわ。
珠早
そうですか。
僕は早くここから消えて
音楽を聴きたいのですが…。
トイレにでも引きこもろうか
悩んでいます。
珠咲(すざく)
そんなハッキリと言わなくても。
珠早
何かありましたか?お姉様。
珠咲(すざく)
な、何も無いわ。
珠早
……そうですか。
兄様方ならテラスにいますよ。
珠咲(すざく)
ありがとう。
珠咲はそのままテラスへ向かった。
珠広
離してくれます?お嬢さん方…(汗)
珠広のまわりには有名な御令嬢様方が
取り囲んでいた。
珠咲(すざく)
お兄様?何をなさっているのです?
珠広
ち、違うんだよ?珠咲!
これはその…
珠咲(すざく)
どのお方も…
珠咲はあきれ顔を見せ、
その場から離れることにした。
珠広
珠咲!!違うんだよ!
珠咲ーーっ!!
珠広は富貴家の長男と言うことで
パーティー中はずっと大変だったらしい。
─番外編─
珠由
俺ら、何も無かったな。
珠早
兄さん、一緒にしないで下さい。
史(ふひと)
僕も同意見です。
珠由
──ちょっと、1人で泣いてくるわ。

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