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第1話

第1章督姫として生きる。
あの時代に行きたい、あの時代で生きたい、あの人に会いたい。

そう思っては、いけない現実をこの胸に噛みしめるばかり。


あーつまらない。

今の時代のお人は嫌。

今の時代の空気も嫌。

今の時代では恋をする気も起きない。

でもあの時代なら…

そう思いいつものように、妄想を膨らます。

あー幸せ。

江与様。

お綺麗です。

茶々様、お市の方様もいらっしゃる。

何故初めてお目掛けするのにわかるのでしょう。

何故なのか。

それにしても、皆様お綺麗で、麗しい。

あー幸せ。





い草の匂いがする。

布団の触りが心地いい。

目を開けると、見知らぬ天井が写る。


ここは…?

何故、着物を着ている?

何故だ?

まだ、妄想の中なのか?

とりあえず、もう一眠りをしよう。




民部卿局(ウメ)
督姫様、お目覚めください。
誰かが側で話している
誰かを呼んでいるようだ
民部卿局(ウメ)
督姫様お目覚めください。朝餉の時間にごさいます。
私に話しかけているのか?
民部卿局(ウメ)
督姫様お目覚めが遅うございます。
私に話しかけているようだ。
目を覚ますと、目の端に、薄い皺を忍ばせた女性が私の顔を覗き込んでいる。
民部卿局(ウメ)
御方様も一の姫様も、二の姫様も、お待ちでございます。御召し物を整えませんと。
この口調、まだ、妄想中なのか。こんなにはっきりしている妄想は楽しい。

試しに話してみよう。
江与(ミヤビ・督)
そなたの名は?
民部卿局(ウメ)
如何したのですか。ウメにございますよ。
さぁ、早く御召し物を整えませんと、安土に参るのですから。
江与(ミヤビ・督)
安土?
民部卿局(ウメ)
はぁ、弾正忠様が新しく安土にお城を建てられたのでそのお披露目に呼ばれておりまして、それに参るのです。
江与(ミヤビ・督)
ウメ、此処は伊勢上野城?
民部卿局(ウメ)
はぁ、それが、如何なさいましたか?
それよりも、早く御召し物を整えませんと!
皆様がお待ちです。
江与(ミヤビ・督)
ぁあ、すまぬ。
何故か、私の言葉遣いが違う。

自然とこの話し方になってしまう。

ふと、目の前に置かれた鏡を見ると、元結掛け垂髪をした私の姿があった。

頰をつねる。


痛い

頰を叩く


痛い。


どうやら戦国の世にタイムスリップしてしまったらしい。

そして、どうやら、私は督姫様らしい。

ということは江与様ということなのか?

そうしたら江与様は何処へ?

まぁ、考えても無駄なようだから考えるのをやめて、折角この時代で生きれそうなのだから元の世の事は忘れ督姫として生きよう。

召し抱えが終わるとウメに引き連れられ、姉様達が待つ、部屋に向かう。



江与(ミヤビ・督)
おはようございます。母上。姉上様、姉様。
淀(茶々)
遅いですよ。
ずっと待っていたのですよ。
常高院(初)
おそぉぉぉぉぉい!。
腹が空きすぎて死んでしまうではないかぁぁぁ!
江与(ミヤビ・督)
すみません!
お市の方様(御方様)
もう良いではないですかw
起きてきたのですから。
でも、明日からは、もう少し早く目覚めるのですよ
江与(ミヤビ・督)
はい
お市の方様(御方様)
さぁ、早く朝餉を摂って、参りましょう。
兄上様のもとに。

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NAGISA
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