なんと麗しいお方がお二人も。
如何したのでしょう。
ご案内してくださる方達なのですね。
それにしてもお美しい。
森様達がお帰りになる。
はぁ、なんとも麗しい方達。
お帰りになっってしまったのがとても悲しいほどに、麗しい方達。
そんなことを考えていると。
さまざまな江与の人生を思い出しながら、織田信長について考えた。
あっという間に挨拶に行く刻限になった。
叔父上様にお会いするというので、艶やかな打掛を羽織り、森様のご案内にて織田家家臣挨拶の場に向かう。
私達は最後についた様で家臣皆ひれ伏している。
母上様は何時もに増し凛としておられるが私は皆兵達の強面が怖くて少し怖気時期そうだ。
これから叔父上様が御成になる様で、私達もひれ伏した。
顔を上げるとそこには、母にどことなく似ている男が居て、しかし雰囲気は少し近寄りがたく。
何故か、母を見る目は何処と無く優しい。
その側にいる、叔父上様のお小姓であろうかその方はとても麗しく何故か胸がときめく。
ずっとそちらを見ていると無表情な瞳でこちらをみつめてる?
不覚にもドキッとしてしまった。
なーんだ。思っていたより優しそうなお方故少し安心致しました。
そしてその後織田家家臣の挨拶が終わり、夕餉の刻となり自分達の居室に戻った。
母上様の頰が心なしか明るんでいる気がする。
夕餉も終わり
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!