第2話

其ノ壱
56
2018/01/06 08:42
最初は、

先生に出会うはずもなかった。なにせ当時の私は学校にも勉強にも興味がなかったし、塾になんかもっと興味がなかったからだ。


そんなとき運命は私の背中を押した。


これは四年前のお話。私が小学6年。親がとても厳しい人で、競争率の高い難関校にいれ、将来は有名大学に私を行かせようと必死だった。




あなた母「あんた、この成績でこれからどうするの?」

考えてもいなかった私は

あなた「小説家かな」

ぽつりと呟いた。

すると母は、

母「あんたふざけてんの?!あ、桜塾ってところすごくいいところらしいわよ。見学だけでもしてきなさい。」


桜塾は私の家の近くの塾。毎年多くの合格生をだし、高等部では国立有名大学に合格した人もいるらしい実績のある塾だ。

それから数日後

私は嫌々ながらも、見学に行った。
じゃないとまた色々めんどくさいという理由もあるが、

実を言うとわたしは







塾に興味を持ち始めた。

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