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第1話

別れ
105
2018/01/05 14:38
「...もう!!なんなのよ!!」


放課後のファーストフード店で、私は大声を張り上げていた。


「そんなカリカリしないで...落ち着きなって」


と苦笑いする未季を横目に、私はボヤいた。


「だってさ!!一也に少しでも釣り合いたくて、ダイエットもメイクもオシャレも頑張ったのに!!」


それは、数時間前ーー


「ごめん、芙美。別れよう」


「は?」


突然のことに頭が混乱する私を無視して、一也は言った。


「俺、今の芙美、あんまり好きじゃない」


ーーー


「...って、酷くない!?」


怒りを抑えきれない私に、未季は少し動揺して


「う〜ん...」


と言った。


「もういいよ!!帰る!!」

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