第4話

第2話 -01
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2018/01/08 04:54
やがて意識がぼんやりとしていき、
あぁ死ぬんだ私…と消え薄れいく意識のなか冷静にそんなことを考えていた。


「ねぇ!いま……よね!」
「それは……だよ」
「……!」
「……」


なんだか騒がしい。

ぼんやりとした意識のなか、男女の声が聴こえてくるのが分かる。
目を開けてみるがぼんやりとしか見えない。


--あれ、私どうなったんだっけ…
確か川に流されて…
ここは天国?私やっぱり死んじゃったのかな…


「だいくん!見て見て!
起きたみたいよ!」

「本当だ!かぁわいいなあ〜
目元の辺りなんて晴香にそっくりだな〜」

「そうかしら〜
あらあら、まだ眠そうにしてるわね〜」


再び聴こえた男女の声の方に目線を向ける。


--お母さん!?
…それにお父さん!
あ、私助かったんだ!
良かった〜


喜びもつかの間、私はすぐに異変に気付いた。


--お母さんとお父さん、だいぶ若い?
…それに私…、声が出せない…。
それに何だか動き辛いし…。
その前にお母さん達、大きくない!?


手を一生懸命、目の前に持っていくと、可愛らしいプニプニの小さい手が視界に入ってきた。


--…私、赤ちゃんになっちゃったの!?


「あ〜ジタバタしてますね〜可愛いですね〜」


うふふとお母さんは微笑む。


「愛ちゃんは可愛いな〜」


そう言いながらお父さんが私を抱き上げる。


「だいくんのことジーッと見てるわね。
もう愛ちゃんはママ達のこと分かるかな〜?」


--…お母さん達が若いってことは…もしかして私、赤ちゃんの頃にタイムスリップしてるの!?
何で!?


「一生懸命ジタバタしてるのね〜。パパのことイヤなのかな〜?」

お母さんはイタズラに笑う。


「パパのこと、大好きですよね〜?」

「ママのことも大好きですよね〜?」


オモチャをカランコロン鳴らしながら2人は言う。

私は何でタイムスリップしてしまったのか、どうしたら戻れるのかを考えたかったが、突然の出来事に頭がついていかない。

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