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第24話

拓斗
俺は、昨日というか……七夕の朝確かに事故にあった。だけど、車に跳ねられて気がついたらお前の部屋にいた。
たっくんの口から出た言葉が意するものはきっと科学なんかじゃ証明できないものの事だろう。
巷ではこんな状態を、『タイムスリップ』と言う。
タイムスリップなんて……マンガの中だけのモノ……。
拓斗
ここからは俺の勝手な仮説。
だから、受け流すぐらいの気持ちで聞いてていいから。
あなた

……うん。

拓斗
俺は、あなたがタイムスリップしたんだと思う。
あなた

え……?

受け流すぐらいの気持ちで。なんて言われても、今の言葉を受け流すことなんてできるわけがない。

私がタイムスリップなんて……私も起きて、学校行こうとしたら部屋にたっくんがいて……
拓斗
あなた、お前本当は七夕迎えるの今日で3回目じゃないのか?
あなた

たっくんの言ってること意味わかんないよ……私がタイムスリップなんて。

拓斗
1回目の七夕は、きっと普通に学校に行って、一日過ごしたんだと思う。転機が起こったのは夕方。家に帰ったら休みのはずのお母さんがいない。不思議に思っていると母から突然の電話がかかってきて、そこで告げられたのは俺が昏睡状態ってこと……タイムスリップってふとしたキッカケの強い気持ちで起こることがあるらしいから。
あなた

……あ……。

自分のどこか奥底に眠っていた記憶がたっくんの言葉で全て蘇った。
たっくんの言う通り……私にとって今日は3回目の七夕だ……。

1回目の七夕の日は言う通りで普通に学校に行って、勉強して、普通に過ごしていつぶりか分からないぐらい久しぶりに家族で夜ご飯を食べるはずだった。

だけど、家に帰ったらママはいなくて、ドタバタして外出した形跡があったから、きっと緊急の搬送があって呼ばれたんだって察して冷凍庫にあるホットケーキをチンしようとした時に電話が鳴り響いた。
電話の相手はママ。そこで告げられたのは、朝大きな事故があって緊急搬送のためにママが病院に出勤したこと……そしてその運ばれてきた患者さんがたっくんだったこと……たっくんの意識がもう戻らない可能性が高いってこと。……。電話をすぐにでも切ってしまいたいぐらい悲しい真実ばっかりだった。
なにも持たずに病院に走って病室に駆け込んだら、体も顔も包帯だらけで誰かさえも認識出来ないたっくんがベッドの上に寝ていた。傷が酷いことぐらい私だって想定してた。でも、やっぱり大好きな人のそんな姿をいざ目の前にすると、何もかもが頭の中でこんがらがって、目の前のがきっと人違いってことを信じたくて、いろんな感情が交差してるうちに私は気を失っていた。

そして、2回目の7月7日が始まった。