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第26話

拓斗
あ、渡しそびれてた。はい、これ。
バッグの中から小さい箱を取り出す。
あなた

なにこれ?

5×5cmぐらいの小さな立方体の箱。
この箱の大きさに収まるもの……なんだろ。
スーパーボール入れたら丁度いい大きさかな。
拓斗
つべこべ言わず開けてみ。
蓋を上にあげ箱を開封する。
そこに入っていたのは、初夏の日差しを浴び輝く小さな宝石のついたリングだった。
シルバーのリングの部分に小さなピンクの宝石が埋め込まれた可愛いデザインのリング。
拓斗
俺が4年かけて貯金して買った婚約指輪。
あなた

……可愛い。

拓斗
なんか、反応薄っ!笑
また夢なのかもしれないと思うほどの幸せ。
なんて言うべきか、どんな表情をするべきなのか分からなくて言葉も笑顔も出せない。
拓斗
いらないなら返せ〜
あなた

いる……!!!
嬉しいすぎてどうしたらいいか分かんない……

拓斗
はは、お前らしい笑
左手出してみ?
オレンジ色の指輪がついた左手を差し出す。
たっくんが左手についているオレンジ色の指輪を細い指で抜き真新しいシルバーのリングに付け替える。
拓斗
うん、俺の予想通り、似合ってる。
リングをはめるだけで人間ってこんなに幸せな気持ちになれるものなのだろうか。
いや、きっとリングをはめる事が大切なんじゃなくて、"誰が"リングをはめてくれるのかというのが大事なんだと思う。
拓斗
まっ、初キスも貰ったし、これからあなたの初めては全部俺が貰うから。
イタズラな笑を見せて私の頬を掴む。
言ってることは若干下ネタなのかもしれないけど、大好きな人が言うのならこんな言葉でも、どんなありがたいお言葉よりよく聞こえる。
女の子の耳なんて勝手耳。
でも、好きな人の声を聞き逃さず聞き続ける超有能な耳。
人間の体の優秀さには関心させられる。
女の子は、誰よりも強くて弱い生き物。
めんどくさいって思うことだってあると思う。だけど、そのめんどくさい所だって知ってて欲しい。
そんでもって、めんどくさくて、ダメなところばかりだけど、『それでもお前のことが大好きだよ。』って言ってほしい。
それだけで女の子は誰よりも無敵になれちゃうんだから!
あなた

ほら!たっくん!信号変わっちゃうから走るよ!

拓斗
ちょっ……!
私を無敵にしてくれる大好きなヒーローの手を取り走り出す。
始まりが間違ってたってそれでいい。それもいい。
だって、人間は間違いをおかす生き物だから。
間違って間違って、でも、それでも諦めずに生きれば最高のゴールが待っている。
終わりよければすべてよしとまではいかなくても、どれだけいいスタートが切れたとかどれだけ早くできたとかよりも"どんなことをしたか"って方が何倍も重要だと思う。
間違ったってそれでいいじゃん。泣いたっていいじゃん。立ち止まったってそれでいいじゃん。カッコ悪くたってそれでいいじゃん。全部自分自身の人生だもん。自分の人生は自分で生き抜くしかないの。その人生を一生、命をかけて笑って生きる。それが、『一笑懸命』だと思う。


織姫様!彦星様!もう寂しくなんてないよね!
今日も明日もずっと星合いだから……ね?