第6話

本当の笑顔【5話】(シルクside)
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2018/01/06 11:09
俺は放課後に遊びの約束をした。
でも、あの子は乗り気じゃなかった。

なんでだ?誘われて嬉しくなかったのかな?
無理させてないかな?

なぜか俺は、しなくてもいい心配をしてしまうくらいあの子に気を遣っていた。

そんなことを考えながら待ち合わせ場所で待っていたら、あの子が走ってきた。
あの子
ごめん、遅れた…!
シルク
いや、大丈夫だよ?
別に走ってこなくても良かった
あの子
ううん、せっかく誘ってくれたのに
待たせちゃったらアレだから…
そう言うと彼女は微笑んだ。

ん、なんで俺ちょっとドキドキしてんだ?
別に好きでもないのに。

少し緊張したまま、俺はあなたと色んなところで遊んだ。
シルク
くそっ、お前結構強いな!?
あの子
ふふ、小さな頃からシューティングゲームは好きだったからね?
シルク
あーー!負けた!!!
あの子
やった、勝った!!
シルク
…お前、そんな風に笑うんだな?
あの子
へ?
俺の呟きが聞こえなかったのか、あなたはキョトンとした顔で俺を見た。

なんなんだよ、ほんと…
また心臓がドキドキして、不思議な感覚になった。
まるで、恋をしてるかのような…
あの子
シルクくん?どうかした??
シルク
ん!?あ、いや…なんでもねえよ?
あの子
そっか、なら良かった
ああ、またその笑顔…
俺は完全にあなたに惚れてしまっていた。

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