第11話

気持ち【11話】(シルクside)
463
2018/01/07 17:12
シルク
んん…
目が覚めると、まわりはいつも通りがやがや賑わっていた。

いつも通りだなぁ…そう思っていると、教室のドアが開いた。
シルク
…え?
その瞬間教室は一気に静まり返った。
ドアの方を見ると、そこにはあなたが立っている。

みんながあなたを見るから驚いて困ってんじゃん!

そう思い俺は話しかけようとした。
シルク
おは…
俺の言葉をさえぎり、女子グループがあなたに近付いたと思えばそのまま廊下に出ていった。

…なにか嫌な予感がする。
その時俺の脳内に、朝の友人の言葉がよみがえってきた。
“ でもあなたがいじめられたりするかもよ?  ”
俺は急いで教室から飛び出た。

あなた、あなた、あなた。

なぜか俺はその時あなたがやけに心配だった。
あいつらに何かされていたら。

嫌な予感が頭をよぎる中、俺は一階に空き教室があることを思い出した。
シルク
あそこかっ、…
急いで空き教室に向かった。
覗くと、そこにはあなたと女子グループの姿があった。
見た限りでは俺の思った通り、やっぱり謝させられている。
でもここからじゃ会話はあまり聞こえない。
シルク
おい、やめ…
教室に入ろうとした瞬間、突然あなたが顔を上げた。

プリ小説オーディオドラマ