「ラッキー、とでも言うべきでしょうか。まさかこのタイミングで事件の犯人が孤児とは」
ヨウからの報告を受けた司令部は偶然にも舞い込んだ、孤児の情報に喜びを隠しきれない。
人数の変化に伴い制度を再編し直す手間が省けたことを思えば彼らの喜びは当然だろう。
ケントは先の事故で両親を亡くし、他に親戚も居ない。
年齢は制限内。
タイムスリップには適性があるが歴史干渉の際に成功したことを見ればおそらく問題なし。
いくら時空犯罪者とは言えこの候補者を逃す理由もない。
故に、司令部はケントの記憶を消し時空警察とすることを決定する。
その事をヨウ達が知るのは一週間程先の事となる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。