無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

第9話

時空警察本部 牢
11
2018/01/09 04:38
「あのさー、アンタなんで毎日来んの?」

「いや、その、えっと、家族ってどんなの?」

「はあ?また?アンタも懲りないね」

返す言葉もございません。僕の方が年上のハズなのに。

僕は今、本部のケント君が入れられた牢の前にいる、と言うか毎日のように来ている。
今日で4日目になるはずだ。

そして、どうやら僕とケント君との間に家族に関して認識の齟齬があるらしいので、それを解消するためにケント君に質問をしてみている。
答えてくれる気配はない。

「なんでそんなこと聞くわけ?イヤミ?」

「イヤミなんかじゃないけど」

「じゃ、何?」

「僕には家族が居ないから」

会話の主導権を奪われた気がする。
気にしないでいよう、年下相手に虚しくなる。

目を大きく見開いたかと思うとケント君は黙り込んでしまった。


「家族。居ねーの?」

「そうだよ?」

いきなり口を利いたと思えばそんなことを聞いてくる。

「いつから?」

「覚えてない」

「あー、そ。ここの噂ってガチなの?」

「噂って?」

「時空警察が元孤児っての」

「知らない」

「じゃあ、アンタは?」

「僕はここに来る前の事、覚えてないから」

「何にも?」

「うん」

誰が教えたのか、ケント君も噂を知っているらしい。


あれ?僕の質問はどこに行ったんだろう?