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第13話

時空警察本部 廊下
7
2018/01/09 11:36
カウルの愉しそうな表情に僕は嫌なものを感じ取る。

噂好きのカウルがろくでもないことを思い付いた時、大抵こんな顔をする。
同い年の僕は何の因果か、カウルの無茶によく巻き込まれている。

今日も無茶苦茶だろうなぁ。諦めよう。

そんな僕を他所にカウルは話し出した。

「お前さ、ここに来る前の事覚えてる?」

「いや?覚えてないよ。それがどうかした?」

意外な質問に答えればカウルはやっぱり、とでも言いたげな顔を見せた。

「ここに居るやつさオレが知ってる限りみんな覚えてないんだよ。ここに来る前の事」

「うん」

「てことはさ、孤児じゃ無かったって言えないだろ?」

「でも、孤児だったとも言えないよ」

「ケント?だっけ?アイツは孤児なんだろ?普通は孤児が居たら国が運営している孤児院があるんだから、そこに入れるだろ」

「でも、じゃあ、覚えてないのは?なんで?」

「そんなの記憶を消されてるからだろ」

「どうやって?」

「そりぁ、そういう技術があるんだろ。歴史も変えられるんだぞ?記憶を消すぐらい造作も無いだろ」

そう言われれば確かにそんな気がしてくる。
それにその話は筋は通っている。

カウルの言う通りなんだろうか。
そうだとすれば少し怖い。


「全部、憶測だけどな」

カウルの言葉に驚いた。今すぐにでも司令部に聞きに行きそうだったから。

「カウルは噂を解明してどうしたいの?」

「ここ何か胡散臭いだろ?それを解明して、お前らの思い通りにならねーぞって言ってやるんだよ」

反抗期か。そんなことして何になるんだよ。
言っても無駄なので黙っている。


「じゃあ、オレはもう行くわ。コイツに仕事の
説明してやらないとだし」

じゃあなー、なんて暢気に言って去っていった。