第7話

story
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2018/01/31 08:15
うぅ…お、重い…。
何でこんな重い物を女の子に持たせるのかなぁ?
西崎先生、もう嫌い!!
私は今日は日直で、
教室で一人学級日誌を書いていた。
学級日誌書き終わったら椎野先生に渡そうと思って国語準備室に行ったらいなくて…
結局、机の上に置いておいた。
会わずじまい。
ちょっと、残念。

しかも、その後。
西崎先生に捕まって教材を社会準備室に置いてきてほしいなんて雑用を頼まれてしまったのだ。
今日はとてつもなく、ついてない日だ。
ヨロヨロとしながらも、
社会準備室につき、扉を開けようとするが
両手が教材に塞がれていて上手く開けられない。
どうしようか…
仕方ない。教材を下におくか…と
教材を下ろそうとした時
ガラガラッー。

長い手が目の前にやってきて、扉を開けた。
椎野 雅紀(しいの まさき) 先生
何やってんだ?
本谷 蘭 (もとや らん)
し、椎野先生!?
思わぬ事態に困惑状態の私。
だって…
椎野 雅紀(しいの まさき) 先生
あ、悪い…
椎野先生はバツが悪そうな顔をした。
だって…椎野先生は今、…さっき…
ほんの一瞬の出来事だったけど、
椎野先生の腕が…



私の体を包み込んだ。




これは…私の勘違い?
気のせい??
私の願望なのだろうか??




今はもう、その腕はほどかれている。




きっと…気のせいだよね。
先生が、そんなことするはずない。
そう、自分に言い聞かせた。

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