今日は 、先輩との買い出しの日です… 。
私たち 、只今 、風船を探しています 。
え?気まずくないのって?
いやぁ、朝は気まずさMAXでしたえぇ 。
けど今は普通かな…?
風船を探してうろちょろ 。
私はやっと見つけられたのが嬉しくて 、つい はしゃいで走った 。
その時
ビタンッ!
と、衝撃と共に 、私の身体に痛みが走った 。
…うん 。転びました 、、堂々と
ビタンって、ビタンってぇ…泣
と言って 、手を出してくれたユンギ先輩は 、
どこか様子がおかしい 。
笑うの堪えてそうだったから 、そういった瞬間 。
こんなに笑った先輩 、初めて…。
不意にも 、可愛い…って思った 。
少しだけ 、胸が鳴った気がした 。
転んだ痛みも 、もう消えていた 。
そう言って 、私の頭を軽く撫でた 。
焦りながら 、話をそらす様にそう言った 。
…頼むから 、そうやって 、私を惑わせないで…先輩。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!