と 、グクを見る 。
そう言って 、立ち去ってしまう 。
待ってッ… 、待ってユンギ先輩
気づいたら 、泣いてて 、ユンギ先輩の服を掴み 、止めていた 。
その言葉が胸に刺さる 。
少しの苛立ちと 、大きな悲しみが私を襲う 。
涙を我慢するせいで 、声が震える 。
違う 。こんな事言うんじゃない 。
口に出している事と 、頭で思っている事が違う 。
違う 。やめないと 。
好きだって 。先輩に迷惑がられても 、私は好きだって言わなきゃ 。
でも もう___
泣きながら 、笑った 。
私はその場を走って 、立ち去った 。
グクもあなたの後を追った 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!