裕翔side
あれから数日後…
俺はICUから、普通の病棟に移動した。
看護師さんの手伝いもあってだけど、
車いすに乗って、散歩が出来るようになった。
それから、俺は小児病棟まで移動した。
可愛いなぁ、
🎼.•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
ん?
ピアノ?
どこからか、ピアノの音が聞こえてきた。
なめらかで、凄い綺麗な音色で、
俺はいつの間にか、車いすを動かしていた。
音のなる方へ。
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ここ、かな……?
そこは、たくさん子供たちがいて、
それぞれいろんな遊びをしていた。
そこから離れた所でピアノを弾いている人がいた。
もう少し近くで見ようと、近づいた時、
あ……
いた……
探していたあの子だ……
居たんだ。
ピアノを弾いている彼女が、
その子だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。