第7話

時間を戻して
101
2019/02/03 11:22
アオイ
アオイ
ねぇ、この目って一生このままなのかな
ムギカ
ムギカ
突然どした
アオイ
アオイ
いや、なんとなく
ヒスイ
ヒスイ
まぁ、でも不便っちゃ不便だよなぁ
アヤカ
アヤカ
コンタクトも……付けれないしね…
ムギカ
ムギカ
そうだよなぁ、1度は黒目に憧れちまう
ヒスイ
ヒスイ
俺らがコンタクトしたらマジで、地獄の苦しみだよな
アオイ
アオイ
それな、めっちゃ痛い
アヤカ
アヤカ
目が…嫌がってんのかな
ムギカ
ムギカ
そうだろうな、フツーに考えたら
コンコン
ヒスイ
ヒスイ
お客だ
アオイ
アオイ
私が出るわ
アオイはドアのノブをゆっくり回した
ガチャッ
アオイ
アオイ
ごきげんよう、お客様。あなたの望むものは何?
・・・・・・・・・・・・
私は「あぁなるはずじゃなかった」
みんなから慕われ、尊敬されて、
「そうなるはずだった」
そんな未来が、あんな事のせいで…
私は私の理想を叶えるために、こんな神頼みのようなのことをしてまでやり通すの
それが、「間違いだったとしても」
私は目の前のドアをノックした
アオイ
アオイ
ごきげんよう、お客様。あなたの望むものは何?
福川
私は、福川 彩水。願いを叶えてもらいたいの。
ヒスイ
ヒスイ
ドウゾ。こちらへ
目の前にいる人達はみな、目の色が……黒じゃなかった。
私は、その人たちが座っているソファとは真反対のソファに座らせてもらった
ムギカ
ムギカ
お客様の望むものってなんなの?
私は声に力を込めた
福川
時間を戻して欲しいの

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