じんたんが泣いた。
俺がネックレスをサプライズであげたら、泣いてくれた。
本当に、本当に嬉しかった。
俺がしたことで泣いてくれてる。
それが本当に嬉しかった。
そう言うとじんたんは
可愛い笑顔でふにゃりと微笑んだ。
…あ、もう駄目だ。
気付くと俺はじんたんの唇に自分の唇を重ねていた。
じんたんは目を丸くして、驚いていた。
俺はそんなことお構い無しにじんたんの首に手を廻しキスを深くした。
口を離すとじんたんの息は既に荒く、目はとろんとしていた。
じんたんは息を荒くしながら俺を見つめる。
…そりゃそうだよな、びっくりするよな。
好きでもないやつに突然キスされて、しかも相手は自分と同じ性別。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。