前の話
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私 「私、幼稚園の頃から君のことずっと好きだったんだ〜。
…ううん。ごめんちゃんと言う、ね。」
「…ずっと君のことが大好きだったの。
君と喧嘩した時、すごく悲しくなった。 一緒にバカやった時めっちゃ楽しかった。」
「私たち幼馴染でずっと一緒にいたでしょ? 君が寝坊するから学校遅れそうになった事もある し…。 それでも、私にとって君の隣が1番落ち着いく場所なんだ〜。
最近やっとこの気持ちに気付いたんだよ?
それで、どーーーーーーーーしても君に伝えたかったんだ!」
「君の事がこの世界にいる誰よりも大好きなの、私にとって1番大切な人なの。」
「えへへ。なんか、照れちゃう、な。」
……………ポタ。 …………ポタ……ポタポタ。
「遅くなってごめんね。 ねぇ…私いくらでも謝る、よ?
ごめんって…。気持ち伝え、るの、おそくて、ごめん、って‼︎」
「だから、いつも、みたいに返事して、よ‼︎」
「バカだな、って…笑っ、てよ‼︎」
「ぎゅって、抱きしめ、てよ‼︎」
「わた、しのワガママ、聞い、てよ‼︎」
「寝てない、で起きてよ…。」
「大好きだよ…こんなに涙出るなんて思わないよ…
バカ…バカ。バカ!バカ!バカバカバカ‼︎ 君のせいだよ‼︎
こんなに好きにさせといて‼︎ 無責任だよ‼︎」
「お願い………目、を…開けて…………」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。