第10話
# 10
輝が登校拒否になった次の日 クラスで話し合いが行われた。
輝は赤い瞳のせいで嫌われていたものの輝のキャラ自体は好かれていて話し合いはみんながやるべきと賛成した。
先生はみんなをぐるりと見回した。前には先生が自分のデスクの椅子に座っていて委員長くんと女子代表、男子代表がそれぞれ前に座っている。
笹崎、 輝と遠い親戚で輝の相談事はよく聞いているらしい。
先生はそう言って前に座っている3人の代表、笹崎、そして何故か俺を呼び出し音楽室へと連れて行った。遠くからクラスのガヤガヤした声が聞こえた。
先生はまたぐるりと見回した。グランドピアノの黒が不気味に見えた。
俺は先生に淡々と説明した。女子の件になると笹崎と女子代表の子がギクッと唾を飲み込んだ。
先生は代表の肩をポンと叩いた。
委員長がキーワードを突いた。
あの日の出来事に違いない。
この発言にみんなが耳を疑った。
委員長は目を大きく見開き代表の子に身を乗り出した。笹崎も同じく驚きの表情を顔に現していた。
俺は勇気を出してゆっくり手を挙げた。
57人のユーザーが応援しています
作者を応援しましょう
シェア&お気に入りしよう!
この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!
ノンジャンルの作品もっと見る
公式作品もっと見る
きみが俺を忘れても、何度でも「好き」って伝えるから。
高校2年生の冬。 記憶を失った私の前に現れた クラスの人気者──悠貴くん。 「忘れないで。俺にはきみが必要だってこと」 いつも優しい言葉をかけてくれて、 つらいときは手を繋いでくれる。 どうして、私に踏み込んでくるの? これは、私の失くした宝物を見つけるまでの物語──。 ※夢機能つき作品 イラスト/nira.
15,670383670ノクターナル・ラヴァーズ 双子吸血鬼と薔薇の花嫁
「その薔薇の香りの血を、俺たちに捧げるんだ。お嬢」 哀原鞠衣は、薔薇ノ苑学園で生徒たちの憧れを一身に集める生徒会副会長。 しかし、家での彼女は同居する双子の吸血鬼・トーマとノアに隷属させられ、意のままに支配されていた。 「姫に断る権利はないんだよ。キミは、僕たちの花嫁なんだから」 逃れられない吸血の誘惑、贄としてだけ愛される花嫁――…… 執着と倒錯の学園×吸血パラノーマル・ロマンス!
11,514409408忘却の皇子と迷いの花嫁
ヴァールハイト帝国では、十七歳を迎えた第二皇子の花嫁募集が始まった。ニーナは、その国に暮らす十六歳の平民女性。国の中が花嫁募集で賑わう中、平民の自分には関係のないことだと思いながら過ごしていた。そんなある日、ニーナの家に、傷だらけで疲弊した男性が訪ねてくる。彼は記憶を失ってしまったと言う。不憫に思ったニーナは、しばらく彼をかくまうことを決めるのだが……。 イラスト/nira.
9,530122200