俺はあなたに、
あなたが困るのを分かって、キスをした
あなた「は、?」
重「ほんまは、
このまま小瀧なんかやめて、
俺にすればええと思ってる
正直、ずっとあなたのこと好きやったのに、
最近になって急に横から手ぇ出してきた小瀧に、
あなたを取られたない
でも、あなたが好きなのは小瀧やし、
小瀧も、あなたのこと好きやと思う
俺は、あなたを応援したい」
あなた「大毅、何言って、」
重「やから、
返事なんか分かってるけど、
言わせてほしい
もうさっき言ってもうたけどさ、ちゃんと」
今まで、しっかり口に出したことはなかった台詞
重「俺はあなたのことが、
ずっと、ずーっと前から好きやった
、、、これだけは言いたかった
何年も前から」
あなた「、、、遅すぎるわ、アホ」
重「へへっ、
でも、まだ諦めへんから、俺
小瀧嫌んなったら
いつでも隣は空けとくからさ」
あなた「ありがとう、大毅」
重「、、、おう」
俺の長く続いた初恋は、
片想いのまま終わりを迎えた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。