第24話

#140 利用
2,796
2018/03/28 01:38
あなたside





大毅は、ほんまに優しい










でも、私が小瀧を好きでも、










あの女と小瀧が付き合っていて、










私と小瀧が話せる状態ではないことぐらい分かる










あなた「大毅、考えたけど私なんも出来ひんよ

あの女に逆らったら退学にでもなりそうや、」










重「、、、せやな」










あなた「やっぱ、今の関係がええんかな、」










重「、、、あなたは、

自分のこと考えなさすぎ

ずっと溜め込んでたら、

いつか限界が来る

別に、自分の意見言ったってええねん

退学なったって、

自分が悔いがないならそれでもええやん」










あなた「それが言えへんから困ってるんやて、」










重「そのまま言わんかったら、

俺があなた諦める意味無いやん」










あなた「、、、」










重「もし、あなたがほんまに小瀧が好きなら、

俺のこと利用してもええねんで」










あなた「、、、え?」










利用、って何、










重「あなたは誰が好き?」










好き、










あなた「好きって、何を好きって言うん?」










重「、、、ずっとその人のこと考えたりする、とか

他の人といる時とは違う何かを感じたら、とか

異性といたら胸が苦しい、とか?」










異性といたら胸が苦しい、、、










思い当たる節はある










あなた「さっき、あいつらが一緒に歩いてた時に、」










重「それで、どうやった?」










あなた「急に、心臓がうるさくなった、」










重「そうかぁ、」










あなた「、、、大毅」










重「ん?」










あなた「私、小瀧のこと、好きや」










大毅はふっ、と笑った










重「気づけた?」










あなた「、気づけた」










重「じゃあ、俺のこと好きに利用してもええで」










あなた「いや、その利用って、」










重「、、あなたがええなら────────」















あなた「え、そんなことしてええんかな、」










重「少しくらいええよ」







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