第2話

何が起こった...?
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2018/01/13 22:10
えっと...
今起こったことが理解できないんだけど...
なんで急にキスされなきゃいけないの?
マジで最悪だ...
そんなことを考えながら足早に廊下を歩いていたら、誰かにぶつかった
あなた

わっ
ごめんなさい...

青峰大輝
いや、こっちこそ...
そこに立っていたのは青峰大輝だった
この人...謝れたんだ...(←失礼)
すると、青峰大輝は私の事をじーっと見てきた
何となく居心地が悪くなって、私はその場を立ち去ろうとした
あなた

じゃあこれで...

すると、腕をつかまれた
あなた

あの...?

青峰大輝
いい匂いすんだけど
あなた

...は?

いい匂い?
香水なんてつけてないし...柔軟剤?

そんなことを考えていると、いきなり腕を引っ張られた
そして...
あなた

!?

手を舐められた
青峰大輝
やっぱうまい
そんなことまで言い出した
何この人...変態...?
と言うか2トップやることぶっ飛びすぎでしょ
あなた

離してください

さすが男子と言うか...
力をいれても全く歯が立たない
なんとかやられないように抵抗していると、
黄瀬涼太
青峰っち!
最悪な声が聞こえてきた
なぜこのタイミングで来る...
黄瀬涼太
あれ、君...
そう言いながら黄瀬涼太の顔がどんどん青くなっていく
きっとさっきの事を思い出したんだろう
あんな態度とられたことないだろうから相当ショックなんだろうな
あなた

私戻ります

しかし青峰大輝は放してくれなかった
とうとうチャイムが鳴ってしまった
あなた

チャイム鳴りましたよ
教室戻らないと...

青峰大輝
もうサボろーぜ?
黄瀬涼太
そうッスね!
ダメに決まってんだろーが!
あなた

じゃあ放してください
私は戻りますから

青峰大輝
お前も一緒にサボるに決まってんだろ
決まってないし!
黄瀬涼太
そーそー!
よし!行くッスよ!
あなた

ちょっ...!

私の声も届かず、私は二人に引っ張られた

私が連れて来られたのは屋上だった
すご...初めて来た...
青峰大輝
お前、名前なんて言うの?
不意に青峰大輝に聞かれた
あなた

...あなたです

青峰大輝
ふーん
聞いてきたくせに何その反応...
私はすることもないので、音楽を聴きながら校庭を見ていた
すると何やら横で、青峰と黄瀬が話していた
内容はわかんないけど...
黄瀬涼太
あなたっち
トントンと肩を叩かれて私は振り返った
ん?て言うかあなたっちって言った?
なに“っち”って...
あなた

なんですか?

そう聞くと、黄瀬はじりじりと近付いてきた
私は反射的に後ろへ下がっていた
気が付くと後ろに壁があった
私は壁に追い込まれて、世に言う「壁ドン」と言うものをされた
あなた

どいてください

黄瀬は一瞬驚いた顔をして笑ってから
黄瀬涼太
やっぱあなたっち面白いッスね
もう、我慢できそうにないッス
そう言って私の首元に顔を埋めてきた
それと同時に、不思議な感覚とガブッという音が私を襲った
あなた

な...

耳元からはジュルジュルと音がする
なに...これ...
私の意識はそのまま途切れた

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