第17話

喧嘩の結果
2,610
2018/01/30 08:48
黄瀬涼太
.....
青峰大輝
.....
あなた

.....

黄瀬はドアを開けたまま固まっている
しかし、黄瀬の目はしっかりと私達を睨んでいる
そして青峰も、見えはしないが後ろからひしひしと怒りが伝わってくる
どのくらい長く二人の間に火花が散っていただろう
私はそれに挟まれていた
とりあえず...早くどきたい!!
黄瀬涼太
何してんスか?
先に沈黙を破ったのは黄瀬だった
青峰大輝
何って、こーゆーことだけど?
そう言って青峰はまた私の首を舐めた
あなた

ビクッ

黄瀬涼太
ふーん...
あなたっち話あるから来て
あなた

え、あ...うん

黄瀬の顔は完全に怒っている
チラリと青峰を見ると、これまた顔が怒っていた
もうやだよ...(泣)

私は黄瀬について行った
着いた部屋は、まだ私が見たことも行ったこともない部屋
そりゃここに住んでそんな経ってないし、この家広いしね
私は案内された部屋に入った
あなた

あの...話って...?

私が先に部屋に入ったから振り返って聞く
しかし思った以上に黄瀬が近くて、後ずさりした
黄瀬涼太
早速本題に入るッスけど...
黄瀬はそう言って私を壁に押し付けた
黄瀬涼太
青峰っちと何やってたの?
口調も柔らかく、口角も上がっているが、目が笑っていない
怒鳴られるよりこっちのが怖い
私は目をそらしながら答えた
あなた

別に...

黄瀬涼太
別にじゃないでしょ
しかし私にも分からない
なんで青峰はあんなことをしたの?
しかも、血を吸わずに舐めるだけ
何をしてたか?聞きたいのはこっちだっつの!
心の中で文句を言いながら私は黄瀬の手を振りほどこうとした
黄瀬涼太
だーめ
黄瀬は手に力を込める
この馬鹿力!!
ついに私は心の隅で思ってたことを言ってしまった
あなた

だいたい、アンタが悪いんだからね!

黄瀬涼太
...俺?
あなた

アンタが戻ってくるとか言っときながら女子に告られたりして...私がイライラしてたから青峰があんなことしたんじゃないの!?

黄瀬涼太
え...それって...
言ってて自分で気が付いた
これ、嫉妬してるんだ...
訂正しようと思ったが無駄だと思い、堂々と黄瀬の言葉を待った
しかし、黄瀬は黙ったまま俯いている
不思議に思い覗いてみる
あなた

黄瀬?どうしt...

黄瀬の顔は真っ赤に染まっていた
黄瀬涼太
...////
な、なに...そのギャップ...//
不覚にも、胸がドキンと高鳴った
そして、私の顔も移ったように真っ赤になった
そのとき、ガチャガチャとドアの音がした
青峰大輝
おい!黄瀬!
あなたに変なことしてねーだろーな!
青峰はドアノブをガチャガチャと回している
なんで開けないんだろう?と思っていたが、よく見ると鍵がかかっていた
きっと黄瀬だろうな
すると、バァンッという音と共にドアが飛んできた
あなた

.....え

青峰はドアを壊して開けた
そしてこの状況を見て一瞬固まった後、私と黄瀬を引き剥がした
青峰大輝
何してたんだよ
黄瀬涼太
別に?青峰っちほどはしてないッスよ
またもや二人の間に火花が散る
すると、不意に青峰がこちらを向き言った
青峰大輝
おい、あなた
明日俺とデートするぞ
続けて黄瀬も、
黄瀬涼太
いや、俺とデートしよ?
.......はい?

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