教室へ戻るとかれんや怜生だけじゃなく、クラスメイトにまで質問攻めを受けた
ほら、言ったじゃん
こんなんで高校生活無事に過ごせると思う?
ただでさえあの二人と同居とか実は人間じゃないとか色々驚くことばっかだったから休めるところが学校しかなかったのに...
そこまで奪われるとか...
大丈夫って何がだよ(←一人ツッコミ)
でたよ
絶対来ると思ったけど
ナンデキタ...
私は無視してお弁当を食べ続けた
お願いだから早く帰って...!
怜生かそう言いかけたとき目の前が暗くなった
え、なに?停電?
しかしその考えは、次の言葉でかき消された
あれ?幻聴?
私は無視して食べ続けた
それを聞いて私は青峰の方を見た
しかもフライドポテトくわえながら
だって食べかけだったし?
そう言って青峰が私のフライドポテトをくわえた
あれ...?これってさ...
私が口を離したからその隙に青峰はフライドポテトを食べた
私はもう自分でもわかるくらい顔が真っ赤
気が付けば周りにはギャラリーが出来上がっていた
しかもそこには黄瀬もいて...
なんでこんなことになるんだよ...
なんで普通に過ごしたいだけなのに
ただかれんと怜生と楽しく過ごしたいだけなのに
ただ...
私はそう言って逃げた
とにかくその場を離れるために
もう教室戻りたくないよ...
廊下を走ってたら誰かにぶつかった
なにこの人...
で、でかーーー!!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。