第23話

遊園地デート③
2,036
2018/03/19 10:47
黄瀬涼太
あははw
顔真っ赤ーw
青峰大輝
かーわいーw
あなた

う、うるさいなぁ!

くっそ、こいつら...やっぱり嫌いだ
私は黙って観覧車のある方へ向かった
遊園地に来たら、必ず最後に乗ると決めていたのだ
青峰大輝
おい待てよ
黄瀬涼太
観覧車のるんスか?
あなた

そーだけど

2人
誰と?
あなた

は?

なんだ急に...
何言ってんのこの二人...?
あなた

黄瀬と青峰に決まってんじゃん

すると二人は顔を見合わせて笑ってから、
2人
どーなっても知らないよ?
と言った
...ん?
どーなってもって...どうなるの?

結局その意味が分からないまま、私達の順番になった
あなた

観覧車なんていつぶりだろ

私はワクワクしながら窓の外を見つめていた
もう夕方で、夕日がとてもきれいだった
すると突然視界が逆転し、私の目には天井を背にする黄瀬と青峰が写った
あなた

え、二人とも...?

青峰大輝
言っただろ?
黄瀬涼太
どうなっても知らないって
その瞬間、私は後悔した
私はなんてバカなんだろう...
よく考えればここ、青峰と黄瀬と私しかいない密室じゃん...
そんな考えも知らず、青峰と黄瀬はキスマークの位置に牙をたてた
あなた

っ...!

最近あまり吸われてなかったせいか、とても痛い
ジュル...ジュル...
吸血の音が耳に届く

吸われ続けて意識が朦朧としてきたとき、風で観覧車がガタンと揺れた
その衝撃で二人はやっと顔をあげた
青峰大輝
久しぶりに飲んだからつい止まんなくなっちまった
黄瀬涼太
あなたっち大丈夫?
あなた

はぁっ、はっ...

頭がくらくらする
だめだ...起き上がれない...
観覧車はもうすぐ地上に戻ろうとしている
早く起きないと迷惑かけちゃう...
スタッフ1
お疲れ様でーす
ドアが開いたとき、急に体が宙に浮いた
あなた

!?

青峰が私をお姫様だっこして観覧車からでた
あなた

あ、おみね...!重いから!//

青峰大輝
だから、これが重いとかありえねーから
黄瀬涼太
青峰っちずるーい!
俺もあなたっちだっこするー!
あなた

だから...!

青峰大輝
んなフラフラで歩けんのかよ
う...
確かに、ちょっときついけど...
あなた

大丈b...む!

青峰大輝
チュッ...ちょっと黙っとけ
あなた

な...な.../////

何、して...今...え?////

そして、私は途中で青峰と黄瀬が交代したものの、抱えられたまま家まで帰った
結局焼き肉は食べられずに、家で食べた

こうして、不安一杯だった私達の遊園地デートは終わった

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