高校2年の夏。
今は夏休み。
明後日は近くで
大きな夏祭りがある。
シルクにはある考えが
湧いていた。
「あなたを自分のモノにしたい」
高校生なら誰だって思うようなこと
でも、Fishcer'sで近くにいすぎて
わからなくなっていた。
早速あなたにLINEしてみる。
※ ✉︎=LINE
▶︎シルクの部屋
▶︎あなたの部屋
夏祭り当日。
15時ごろから出店は出ていて
16時すぎ迎えに行くことにした。
楽しみなのは、
夜の花火だったから。
シルクはすぐに来た。
浴衣を着て。
あなたのお母さんは割と
名の知れたヘアメイクさん。
とても可愛く出来ていた。
あなたが階段を降りてきた。
座っていたシルクも
階段の方へやって来た。
小走りで駆け寄るあなた、
浴衣はあまり足が開かない…
こけそうになりとっさに
シルクに抱きついてしまった。
2人で並んで歩き出した。
歩きづらいのと恥ずかしさで
あなたは少し遅れてしまう。
ギュッ
幼稚園から当たり前に
なっていたこともあって
自然に手を繋ぐ2人。
会場に着くと、出店の灯りが
キラキラと光っていた。
人もすごくたくさんいる。
わたがしとチョコバナナ
シルクは焼きそばを買って、
水ぶえもゲットし、
人気のなさそうな丘の上にきた。
ドォオオオーン🎆
綿菓子をちぎりながら
あなたはぼーっと眺めていた。
あなたは首を傾げて
シルクをじっと見つめている。
あなたは抱きついて
シルクに応えた。
あなたの体をそっと離し
そう言うとシルクは優しくキスをした。
チュッ
こうして2人の夏が過ぎていった。
夏休みの間ずっと一緒にいた。笑
みんなに報告したのは
学校が始まってからだったらしい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。