俺は自慢ではないがモテてた
それも幼稚園の時から
幼稚園に行くなり園長先生から
頬を赤らめながらおはようと
媚びた感じで言ってくるものだから
行くたびに気分が悪くなってた
そして小学校にあがっても
それは続いて…
担任の先生からは東雲君が生徒じゃなければ
って言葉を6年間毎日ずっと聞かされてた
それと同時に告白もいっぱい受けてた
そんな中愛は俺に大して
って言ったんだ
そしたら愛が…
と、顔を赤らめてゆうもんだから
小6ながらにドキッとした
それから愛に恋をするまで時間はかからなかった
中学に上がって少ししたある日
俺はサッカー部に入部
愛は吹奏楽部と別々の部活なのに
よく会った
そしたら…さ…
っていう声が聞こえて
見に行ったら
愛が告白されてた
確かに愛は中学に入ってから
くそ可愛くなってて
俺も見るたびにドキドキしてはいたけど
そう言った愛は俺より大人に見えた
その時と同時に俺はハラハラしていた
愛を…取られるんじゃないかと…
もちろん愛を見ながら胸が熱くなるのも
気づいてた
俺が愛に恋愛感情を持っているのも気づいてた
だけど気付かないふりをしていた
そんなある日
愛はいつの間にか俺を祐と呼び
自分を愛ではなく私と呼び
いつもより大人になってた俺は
ああそういえばそんなやつおったなあ
と思いながらそんな奴に嫉妬をし始めた
俺の愛だったのに
隣をそんな奴に取られるのか?
そう言うと愛は笑顔で
そう言って帰って行ったんだ
その次の日には
愛は村田と付き合ってた
俺は後悔した
なんで…なんで…って
そっからかな
愛に気持ちを見せなくなったのは…
そして今に至る
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!