第6話

始業式の後《祐也side》
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2018/01/13 12:38
さっきから超イライラする。

愛は本庄の事知らなすぎ

それに警戒心無さすぎ…

ほんと心配なるわ
ゆ、祐?
って見上げてくる愛は

愛くるしい。

ほんと無自覚にも程がある
祐也
チッ
ぇぇぇえ!
こうやって反応する所も愛しい

愛くるしい

抱きしめたいけど俺にはまだ

そんなことできない
始業式の隣の席の女
あー!東雲くんみっっけ!
そう言って俺の腕に自分の腕を絡めてきた

正直、愛の前ではそんなことすんなよ

誤解されるじゃんか

今だって信じられないって顔してる
始業式の隣の席の女
ねーねー勝手にいなくならいでよ?
なんかこいつ勘違いしてね?

いなくなった記憶ないんすけど

どこに行くのも俺の自由でしょ
祐也
あのさぁ…愛の前でこんなこと
しないでくれる?
始業式の隣の席の女
えーなんで〜?
はぁ、ほんとウザったい

なんなのこいつ
い、いいよ、いいよ!
祐、いつの間に彼女出来たの?
お、教えてくれたら…よかっ…たの…に
そういう愛はどんどん泣きそうになって

ついには涙が溢れ出した

そして走り去っていった
始業式の隣の席の女
きゃー!彼女だって!
本気で付き合う?
祐也
てめぇ馬鹿なんじゃねぇの?
そう言って俺はこいつの腕を払った

そして愛のあとを追いかけるように

歩き出した

それを…



本庄が見てるなんて思いもしないで…

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