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第7話

ラスト〜終極〜
そうか・・・いいんだ、兄弟達は助かったんだから。

俺の、長男としての最後の役目として、果たそう。
松野おそ松
松野おそ松
皆今までありがとうなぁ・・・俺は、お前らが助かってくれて良かったよ。
一松
一松
おそ松兄さん・・・
???
松野おそ松さん・・・最期の鬼ごっこ、健闘をお祈りいたします。
チョロ松
チョロ松
おそ松兄さん!僕達絶対おそ松兄さんの事忘れないから!
トド松
トド松
そうだよ!
十四松
僕も忘れない!
カラ松
カラ松
・・・・・・
カラ松は何も言わず、目から涙をこぼしていた。

皆の顔を目に焼き付けて、俺は教室を飛び出した。
冷たい風を顔面に受けながらひたすら走った。

ペタペタペタ・・・

後から足音が聞こえる。

ダメだ、このままじゃ捕まる!

そう思った俺は廊下をひたすら曲がった。

ゴンッ。
松野おそ松
松野おそ松
!?
転んでしまったのだ。

あぁもうダメだ・・・

走ってくる血鬼が見える。

もう少し皆の顔を見ておけば良かった・・・
でもそんなこと言ったってもう会えないし・・・しょうがないか。
松野おそ松
松野おそ松
さようなら。
1人で呟いた。

そのうち目の前にやってきた血鬼が俺に手を伸ばした。

俺は目を瞑った。
ドンッ
誰かに押された。

恐る恐る目を開けてみると、青いパーカーが倒れていた。
松野おそ松
松野おそ松
カラ松!カラ松!?何で!馬鹿かお前!死ぬのは俺だったはずじゃ!
カラ松だった。血鬼の手が突き刺さっている。

カラ松が身代わりになったのだ。
カラ松
カラ松
いいんだ・・・俺は兄弟の誰が負けようと、こうなる覚悟をしていたんだ。
笑顔で涙を流しながら絶え絶えに話した。
血鬼も驚いたようで、突き刺さっている手を抜いた。
その反動でぐらりと倒れたカラ松を受け止めた。
カラ松
カラ松
松野家から長男は消えちゃいけない・・・
松野おそ松
松野おそ松
だからって!カラ松!お前・・・馬鹿かよ!?
最後の方は涙声で、言えていたか分からない。
俺の目からこぼれ落ちた涙をカラ松が拭った。
カラ松
カラ松
泣くなおそ松・・・俺はこれでいいんだよ。兄弟達にはよく説明せずに・・・走ってきて・・・しまったが・・・
カラ松の声が段々と途切れ途切れになってくる。
カラ松
カラ松
最後に笑った顔・・・を見せてくれ・・・おそ松・・・
俺はこぼれる涙になんの気も払わず、ニッと笑った。
松野おそ松
松野おそ松
カラ松・・・こんな言葉じゃ済まないけど・・・ありがとう。
カラ松がにこっと笑った。

可愛い。
カラ松
カラ松
最後に・・・見れたのが・・・おそ松の笑顔で良かっ・・・た。
そう言い残すとカラ松はゆっくり目を閉じた。
松野おそ松
松野おそ松
カラ松・・・?カラ松!!
そのうち他の兄弟達が走ってきた。
トド松
トド松
おそ松兄さん!
チョロ松
チョロ松
無事だったの・・・え?カラ松!?カラ松!!
一松
一松
はぁ!?カラ松!!ど、どうして!
松野おそ松
松野おそ松
カラ松はな、兄弟の誰が負けようと、自分が犠牲になって助けようとしてたんだって・・・
俺はそう言いながらカラ松の頬をなぞった。
十四松
カラ松兄さん・・・
松野おそ松
松野おそ松
松野家から長男は消えちゃいけないって。
馬鹿だなぁ・・・次男も、三男も、四男も、五男も、末弟も・・・消えちゃいけないのに・・・
またボロボロと涙が出てきた。
ペタ。
俺の後ろで足音がした。
振り向いてみると、立っていたのは






血鬼だった。

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玲音
玲音
作品の更新遅すぎてごめんなさい・・・ お気に入りに追加して頂き有難う御座います! 太宰さんは神です。 フィッシャーズすこ()
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