俺は血鬼への恐怖とカラ松を殺された怒りとで、何も反応できなかった。
血鬼は目を閉じると、眩しい光を発した。
すると、血鬼から血飛沫の跡が消え、少女に戻ったのだ。
え。
は?生き返らせる!?
全員一致で決まった。記憶が無かろうが、カラ松はカラ松で、俺の1番好きな奴だから。
俺たちはすぐに眠りについた。
カラ松が俺の事を拒絶したらどうしよう・・・?
と考えながら。
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朝。目が覚めた俺は真っ先にカラ松の方へ向かった。
カラ松、と起こそうとして、手を止めた。
俺の事を忘れているかもしれない。拒絶されるかもしれない。真顔で、誰だと聞かれるかもしれない。
いや、いいんだ。もしそうなったとしても、カラ松はカラ松。俺の好きなカラ松だ。
そう思い、声をかけた。
カラ松がぼんやりと目を開けたまま俺のことを見る。
やっぱり忘れられてしまったかと思い、無理矢理笑った。
覚えていた。
それがとても嬉しくて、感動して、感情がごちゃ混ぜになった。
驚きだった。
記憶の損失が全く無かった。
そう・・・完全に戻ったのだ。
兄弟全員、泣きながらカラ松に抱きついた。
あぁ良かった・・・
今夜は最高だな。
ハッピーエンド!



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。